名前の由来

SINBOWを
オープンするまで

私は小さなころから喫茶店みたいなお料理を出して人を迎え入れる仕事をいつかしたいって想っていました。
武藤治作酒店に嫁いでからもそれは変わらなかったけれど、嫁いだころの酒屋はそりゃもう忙しくて。今は考えられませんけれど……だからそんな夢のことを思い出す暇がありませんでした。
でも、亡くなった夫も家に人を迎え入れるのが大好きな人だったから、ご近所の人を連れて帰ってきては二人でもてなしたりっていうことがとっても楽しかったし、そうやって自分の夢を叶えていたってことなのかもしれません。
酒屋って商売は今ではとっても厳しくなって。
お義父さんが亡くなり、夫が亡くなり、息子が後を継いでくれたけれど近所にディスカウントショップができたり、コンビニができたり、安い問屋さんができたりと酒屋の仕事が少しずつ少なくなっていく中で
「あれ?なんか時間ができてきた。もしかして今がチャンス?」
って思っちゃったのが7年前。
息子夫婦も応援してくれて、酒屋の裏にお店を開くことになりました。
名前は「sinbow」
表の酒屋は治作さんってお義父さんの名前。
「sinbow」は「しんぼう」ってね。夫がみんなからそう呼ばれていたから付けた名前なんです。
この木野下って地域の中で、また昔のように地元の人たちを迎え入れることができて、みんなをもてなすことが出来たらって。
そう思って名付けた名前です

お酒へのこだわり

酒蔵を回り
自分の舌で確かめる

やっぱり酒屋がやってるお店ですからね。お酒はうんと種類がある。夫の志をついでくれた息子は日本のあちこちの小さな酒蔵を巡っては、大手にできない製法で、そして特徴があって美味しいお酒をみつけてくるので、そんなお酒を中心に置いています。みんなが好きだって言ってくれる代表格は「いずみ橋」と「杜の蔵」のお酒ですかね。
いらっしゃった時にぜひ味わってほしいです。
サワーだとビワミンサワーも人気です。
ご存じですか?ビワミンって。
ワイン酢と米酢、そしてビワの葉エキスを中心に作られたお酢で、それをサワーで割るととってもさわやかでおいしいんです。お客さんによっては「これを呑んでれば二日酔いにならない!」なんていう人もいますね。
そして、熱燗。
sinbowの熱燗はとっても熱い。
みんな「今日もちゅんちゅんだね!」って言いながら呑んでくれます。
私が熱いのが好きなこともあるけれど、徳利は陶器のものを使っています。磁器の徳利はすぐに冷めちゃうんです。
熱燗はやっぱり最後まで熱い方がおいしい。
だから陶器の熱燗でつけています。

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